借金100万円は余裕?それともやばい?自力返済するポイント・注意点を解説!

2024.10.04
借金100万円は余裕?それともやばい?自力返済するポイント・注意点を解説!

急な出費や次の給料が入るまでの間をしのぐために金融機関や、消費者金融のカードローン、クレジットカードのキャッシング機能などを利用したことがある人も多いのではないでしょうか?

最初はほんの数千円、数万円といった少額の金額でも、気付いた時には、大きな金額になってしまうこともあるのが「借金」。

「これくらいの金額なら直ぐに返済出来る」と思っていても、その気軽さからさらに借金を繰り返し、毎月の返済額が増えて、なかなか返済が進まずに、気付いた時には借金が100万円を超えているという人は、かなり「やばい」状況に陥っている可能性があります。

どうしても借金がもう返せない…となった際に、法律に則った方法で、借金を減らしたり、返済義務をなくせるかもしれない方法「借金救済制度」などを講じないと、最悪の事態を招きかねません。

自分は借金をしていて、それがいくら位あるなどという話題は、他人に話すことは少ないでしょうし、借金については、周りの人と比べたり相談したりすることもよっぽど無いでしょうから「自分の借金がやばい状況なのかどうか分からない」のではないでしょうか。

今回は、借金が100万円になると「やばい」状況であると判断できる具体的な理由や、自力返済するためのポイント、注意点について解説していきます。

自分自身の借金がやばいのか、ヤバくないのかを的確に判断して、必要に応じた最適な解決策を実行して早期に完済できるようにしていきましょう。

借金に関する言葉に「雪だるま式」や「自転車操業」という言葉がありますが、少額の借金があっという間に数十倍、数百倍にまで膨らむ様を表現していますが、「100万円」という金額は一つのターニングポイントになると言えますので、しっかりと確認しておきましょう。

特に次のように考えている方は要注意です。

  • 借金100万円はまだ大したことない…
  • 100万円の借金なんて余裕でしょ。一年で返済できるよね?
  • 手取り18万で借金100万だとやばい?返済期間はどれくらいになる?

借金が100万円になるとやばい5つの理由

消費者金融などからの借金は、借入の金額が高額になれば当然毎月の返済額も高額になるため、「やばい」状況に陥りがちですが、借金が100万円になった人は全員が「やばい」のかと言うと、一概にそうとは言い切れません。

例え借金の金額が100万円であっても、毎月の返済をきっちりと滞りなくできていて、これ以上の借金を重ねることが無い場合は、完済できると思われます。

しかし、最初は少額だった借金が、日常生活や返済のためにお金が足りなくなり、他の金融機関から借入を繰り返して、積もり積もった借金の合計額が100万円を超えてしまった場合は、いわゆる「やばい」状態になってしまう可能性が高いです。

それでは、なぜ借金が100万円を超えてしまうと「やばい」状況に陥ってしまうのか、具体的な5つの理由を確認していきましょう。

利息が膨らむ

金融機関やクレジットカードで100万円をキャッシングした場合には、借りた100万円だけを返済すればいいわけではなく、利息を計算して合算した金額を返済しなければなりません。

この利息は、返済期間が長くなればなるほど増え続けてしまいます。
毎月返済していても、借金の元金がなかなか減らないのは、このことが原因なのです。
利息は、毎月の返済額によって異なるのが特徴であり、毎月の返済額が少ないほど利息の割合は高くなります。

完済までに時間が掛かる

借金が100万円まで増えてしまうと、返さなければならない利息も増えると同時に返済する期間も長くなる場合がほとんどです。

借金を返済する期間が長くなってしまうと、経済的負担に加えて精神的な負担も当然増加することになります。

借金が原因でうつ病を発症したり、それが引き金となり仕事や家庭まで失ってしまう人がいることも現実では起きているのです。

借金が癖になる

借金が100万円にもなってしまった人は、たいていの場合「返せなくなったら、他の金融機関からでも借りてしまう」ということが癖になっていることもあります。

金融機関の店舗へ行って、店員に説明して、書類を作成してという煩わしさから解放されて、今ではATMで簡単な操作をするだけで、審査もなくお金を借りられてしまう気軽さがその癖を増長させているのかもしれません。

このように簡単に借金をしてしまうことが「癖」になってしまった場合、借金をしているという負い目や抵抗感が薄れ、借金をしていること自体が日常生活の一部になってしまっているのです。

借入及び返済状況が把握できなくなる

借金が100万円ある人は、複数の金融機関から借入をしているケースが多く、自分がどこの金融機関からそれぞれいくら借りているのか、さらに借入の残高はいくら残っているのかなどという詳細の状況を把握していないことが多くなります。

複数の金融機関から借金をしている場合、当然それぞれの会社へ個別に返済する必要がありますので、返済の手続きを忘れてしまうというリスクもあります。

借入先が複数社になり、返済も複数あって煩雑になり、全ての返済計画を確実に行なうことが出来なければ、借金を完済することは難しくなります。

借金の返済ができなくなる可能性が高い

借金が100万円を超えてくると、当然毎月の返済額も大きくなり、負担も増します。
そのため、返済ができなくなる可能性が高くなります。

仮に、一日でも支払期日を過ぎて返済が遅れれば「遅延損害金」が発生することになり、支払う総額はますます増え、完済出来る日がさらに遠のいてしまいます。

この遅延損害金は、遅延分を返済するまで『加算』し続けられて、遅延する期間が延びれば延びるほどその金額が大きくなることに注意することが必要です。

100万円の借金を自主返済するためにとる具体的な対策は

借金が100万円にも膨れ上がったとしても、「借りたものは返す」のが当然であり、それが借りた側の責任です。

そのためにできる自主返済の方法を5つあげました。

すべてを行なうことは難しいかもしれませんが、ポイントや注意点に気を付けながら、先ず自分にできることから始めてみましょう。

高い金利の金融機関から完済する

借金が100万円という金額を完済するためには、先ず高い金利の金融機関から完済するようにしましょう。

金利が高いということは、利息も大きくなりますので、長く借入している分だけ利息の総額も大きくなります。

複数の金融機関から借入がある場合は、一番高い金利の金融機関の借入残高を調べて、返済していくようにしましょう。

繰り上げ返済で元金そのものを減らす

賞与や臨時収入があった場合は、通常の返済とは別に「繰り上げ返済(臨時返済)」や「一括返済」をして、借入総額や返済期間を減らしましょう。

毎月の返済にプラスする必要があるため負担はかかりますが、繰り上げ返済分は元金に充当されますので、元金を減らすことで利息を減らす効果もあります。

ただし、繰り上げ返済は無理をしてまでする必要はありませんので、あくまで余裕がある月や臨時収入があった場合に、できる範囲で行なうようにしましょう。

おまとめローンで金利の総額を下げる

おまとめローン」とは、金融機関が提供する借金の一本化を目的としたサービスです。

おまとめローンを利用することで、現在の借入先の金融機関が3社以上ある人は、借金を一本化して、返済の総額を減らすことが可能になります。

おまとめローンの手続きをした後は、返済する金融機関は1社のみになりますので、返済の手続きや残金の管理なども大幅に軽減できるというメリットもあります。

しかし、借金の総額が変わる訳ではありませんし、逆に返済期間が延びる場合は、返済する総額が増加する可能性もありますので、おまとめローンを利用する際には慎重に検討する必要があります。

収入を増やして毎月の返済額を増やす

出費を減らして節約することも大事ですが、収入自体を増やすことも検討しましょう。
収入を増やす方法として考えられるのは、通常の仕事以外にも働く副業という方法です。

仕事が終わった後や仕事がお休みの日にアルバイトをするという方法から、現在はパソコンや趣味を活かして在宅で仕事をするという方法もあります。

借金が100万円あり、毎月の返済額が少ないとその分返済期間が長くなり、利息が増えて、返済する総額がどんどん増えてしまいますので、収入を増やして、毎月の返済額を少しでも増やして返済期間を短くしましょう。

動産や不動産を含めて財産を処分する

借金した100万円を自主返済すると決めたら、相応の覚悟が必要です。
自宅を含めて不動産や所有する財産や売れそうな高級品などを売って現金化し、返済に充てましょう。

今はディスカウントストアやフリマアプリなどを使えば、ありとあらゆるモノが売れる時代です。

特に高値で売却できると言われているモノは、以下のような品物です。

  • 高級ブランドの時計やバッグ
  • 宝石やアクセサリー
  • ブランドの洋服
  • 人気のゲーム機や最新ソフト
  • スマートフォン

これらのモノ以外にも、不要になった漫画や雑誌、人気アイドルの限定品や希少価値のあるモノは、欲しい人にとっての宝物であれば、想定上の高値で売れる場合があります。

100万円の借金を自力返済するのが難しい場合は迷わず借金救済制度の利用を検討しよう

借金が100万円にもなってしまうと、自力返済していてもなかなか借金が減らないとか、返済をこれ以上継続していくことが難しいと感じる場合があります。

そう感じたら、法的な借金救済制度である「債務整理」の利用も検討してみましょう。

「債務整理」とは、債権者と交渉を行ったり裁判所に申請して、必要な手続きを行なって合法的に借金を減額したり、免除することを認めてもらうことで借金問題を解決する方法のことを言います。

債務整理には、おもに次の3つの方法があります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

任意整理で利息カットを目指す!

任意整理とは、債権者と交渉して、利息を軽減してもらうようにすることです。

そのため、借金の元金自体は減りませんが、利息を支払わなくて済むので、毎月の返済額を減額することができます。

個人再生や自己破産と違い任意整理は、弁護士や司法書士に依頼しなくても自分で手続きを行うことができます。

個人再生で元本含めて借金を大幅にカットを目指す!

個人再生とは、裁判所に再生計画の認可決定を受けることで、借金を減額し、3年から5年で返済する手続きです。

個人再生は受任通知を送付した後、収支・家計の調査と財産と資産の調査を行わなければいけませんので、任意整理や自己破産に比べて、手続きの内容はより複雑になります。

そのため、個人再生をする場合は、弁護士や司法書士へ依頼するのがお勧めです。

自己破産で借金を全て0にすることを目指す手続き

自己破産とは、裁判所に申請して手続きすることで、公租公課を除く全ての借金返済を免除してもらう手続きです。

生活に必要な物資を除きほとんどの財産を失うというデメリットはありますが、収入に関する要件はありませんし、借金に悩まされることはなくなりますので、生活を再建しやすくなります。

借金問題を迅速にそして確実に終了させたいのであれば、弁護士や司法書士に依頼する方が賢明と言えます。

今の生活パターンのままでは、借金を完済することが難しいという場合でも、債務整理をおこなうことで借金の返済方法に目途が立てば、次のステップへ進むことができます。

しかし、債務整理の種類や方法によっては、返済額に違いが出たりメリット・デメリットも異なりますので、債権整理を利用する場合は、弁護士や司法書士に相談してから行ないましょう。

借金100万円が「やばい」と気付いたら自分に合った方法で早期解決を図りましょう

この記事では、借金100万円がやばい理由をはじめ、自主返済する場合のポイントや注意点を説明してきましたがいかがでしたでしょうか?

借金問題で一番良くないのは、「やばい」状況に気が付かない、または「やばい」と分かってはいても何も行動しないことです。

この状況をそのまま放置してしまうと、借金の金額は200万円、300万円と膨れ上がり、最悪「自己破産する」しかなくなります。

100万円を超えて、借金の返済で「やばい」と感じたら、現状の生活を送るうえでの収入と支出を改めて見直し、借金の状況を把握・認識したうえで、返済計画を見直しましょう。

見直した結果、「やはり返済が難しい」という判断をしたら『債務整理』という法的な救済措置もあります。できるだけ早く弁護士や司法書士に相談して、手続きを進めることで、金銭的負担だけでなく、精神的な負担も軽減できるでしょう。

シッカリと現実を見つめ、気を引き締めて、解決への道を探ってください。